2015年4月6日月曜日

方便としての いけばな ③   深山の景 を映す



    深い山奥に分け入った ところの景色を 水盤の中に実現してみる作業です

    置かれた二つの石は切り立った崖で その間を水が流れている

    渓谷を表したつもり

    そんなに簡単に 満足のいくものが出来あがったりはしません 

    どうしたら 本当の山奥の感じが表せるのか

    ああでもない こうでもないと考え力を尽くします

    努力したこと そして残念だった思いを持つて



    次に 旅行などで 山の奥深く 分け入った時 

    この努力や経験をしたことのない人より より真剣に見ようとするはずです

    より見える眼を持つことになります そしてまた花を活けます

    
    深山の景色がよく見えるようになった人は 川の景色も 野の景色も

    よく見えるでしょう  町もよく見え 人もよく見えるでしょう

    子供たちもよく見え 隣近所の人々もよく見えるようになるでしょう
  

    いけばなは 見る 観る 訓練でもあると思っています



       
   
    



    


    



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