2016年4月18日月曜日

伝花 森林の景の取り方



        伝えられて来た いけばな の中に 景色の取り方 と言うものがあります

    一盤の 水盤の中に 深山を映したり 

    野辺 や 河川 や 海浜を映したりします


   
    この一作は 森林の景色を映したものです 手前は湖と想定されています

    年を経て 大木が寿命を迎え 倒れます

    そしてその倒木は 地面の中のバクテリアにより分解され地中の養分となります

    その養分により 新しい木々が その倒木に沿って育ちます

    その様を表し 山の湖畔のみずうみの と言うところでしょうか


    
    一盤に 森林の景色を 表そうと努力しますが  

    そんなに上手くいくものではありません

    ですが その経験を 持ったものが 森林 湖 行き 見渡した時

    その経験を持たないものより よくよく見ることが出来るのではないでしょうか

    このような いけばな は目を育てます

   
   
    いけばな は 見る 視る 観 る訓練でもあります 

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