2017年9月5日火曜日

故 樋口和彦 同志社大学神学部教授 の言葉


朝日新聞の記事 日付は解らない

終末期医療を考える シンポジゥム 「神戸ホォーラム」から 

「現代文明の折り返しと末期医療」となつている



ーーーだから 私は、終末期というより 「完成期」医療と呼びたい。

現代人の死生観では、生だけが価値があり、ひいては健康とか若者とか生命とか、

肉体的エネルギーの充実ばかりが大事なもので、それが衰え、死に至るという

社会の要素を外に出してしまい、語りも考えもしない。 -----

病とは分化することであり、反対に癒されるということは全体性を回復することです。

個々の人間が自分の人生観を誰かとコミュニケートして、その人によい考え方、生き方を

もたらしていくような機能があるのです。

死ぬときの雰囲気はできるだけ明るく、ユーモアのある豊かなもの、死にゆく人と、

もう少し人生を生きていく若者がそこでコミュニケーションを持てるようで

あってほしい。豊かな、奥深い体験がフィードバックされ、

社会をつくる原動力になってほしいと思います。



人生の終わりを迎える人の 話の聴き手をしておられた先生の 言葉です。




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