2015年1月30日金曜日

水仙


                     
               堀文子さんは書いています

      
       雪の精のような、このけなげな花には卑しさがない。

       その気品におされたのか、まだ俗悪な品種が創り出されていないのが何よりだが、

       純粋なものを滅しつくす人間の悪業がとどまることを知らないこのごろである。

       ーーーーーーー水仙のあの古風な清さを見ていると、これもいつまで

       生き残れるものだろうかと心配になる。

2015年1月7日水曜日

柿 の紅葉した葉 



        昨年の秋柿の紅葉した枝を一枝見つけました

        色あわせでガラスの花器にいれてみました

        白い花はトルコキキョウです

        この頃トルコキキョウは多くの品種が出来てきました

        

2015年1月6日火曜日

不出来な 万年青 (おもと)




        私たちの住む都市部では活ける花を花屋さんから調達します

        花屋さんからの花はダンボールの箱ずめですからサイズも形も

        画一で表現の中に おもむき 風情 面白みと云ったものを

        望むことはできません。

       
        ちょっとしたレジスタンスです。

        小さな植木鉢のおもとで 生花を 試みました。

        出来上がりの形も季節を表​​す伝統の決まりごとも心ならずも

        果たせていません。

       
        でも活けることを得ない花を自分のこころの中に 

        活けることが出来ました。 


        望むなら

        花のときは葉の枚数も少なく

        青い実のときは、繁茂のときですから葉の枚数を多くして

        実が赤くなれば葉も少なくなり朽ちた葉も現れます 

        と云うぐあいに活けたいのです。



        養老孟司さんはおっしゃっています。一日に15分でいいから

        人間が作ったものでないものを見ましょうと。